独身の看護師は仕事の時間を比較的柔軟に決めることができるのが特徴で、既婚者と比べて有利な一面もあります。独身の強みを活かしてキャリアアップを目指していくのは合理的な方法と言えるでしょう。既婚者の看護師では担うのが難しい仕事を担当することで、キャリア的に競争する相手が少なくなるだけでなく、医療全体への貢献度も高まります。そのキャリアを積み上げていく方法として、手術室勤務を選択して指導者あるいは管理職を目指すのも魅力的な方法の一つではないでしょうか。
手術室は早朝から深夜過ぎまで使用していることが多く、看護師の補助は常に必要です。交代制で勤務することにはなりますが、早番や夜勤の回数もかなり多くなるでしょう。また、休日も手術をすることが日常茶飯事のため、休日出勤も多くなる傾向にあります。そのため、独身でないとなかなか都合よく働くことができず、手術室勤務でキャリア形成を始めた看護師も結婚後は仕事を続けることができず、他に移るなんてこともよくある話です。
このような医療現場でずっと働いていると様々な種類の手術の補助を経験することができ、幅広くどの診療科にも対応できるようになっていきます。どんな手術になっても適切で迅速な補助ができるようになると医師からも信頼され、さらにやりがいも膨らむでしょう。そして、その経験によって現場の指導者としての地位を得ることも可能です。また、ポジションが空くタイミングがあれば、手術室の看護師チームのリーダーに抜擢されるかもしれません。